みわ歯科医院
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「昔、歯の痛みをどうしてたの?」
芥川龍之介が「歯が痛いときは歯医者の看板が目に付く」とどこかに書いているそうです。
確かにその通りで、「昔から歯痛に人は悩まされ続けてきました。
適切な治療法も なかった古き時代には、もっばら加持祈祷(かじきとう)で歯痛などの「もののけ」を退治していたといいます。」


おまじないが主な治療法であったはいえ、一方では医学の芽生えもあり、 西暦984年には日本最古の医学全書「医心方」がつくられました。また、それに先立つ西暦808年 に全国の神社や豪族からから提出させ た薬方を編集した「大同類聚方(だいどうるいじゅほう)」百巻が世に出されています。

医心方では中国から輸入された考え方を下敷きにして、歯痛の原因を風冷の気としています。冷たい風が 歯に入って痛みを発生させると考えたのでしょう。歯痛の対策として、予防法、薬方、外科治療法、灸方、まじない などが挙げられています。

例えば「うど」をきざみ、お酒と混ぜて熱くした薬酒これを口に含んでしばらくおいてから吐き出 すと効果抜群だとか。この薬酒をつくる器具らしきものが鹿児島県坊津の歴史博物館におさめられているといいます。

柳の枝を噛んで歯痛を和らげるのも一種の薬方といえましょう。歯の痛いところを樹液に浸すと効くそうです。

鉄の針金を焼いて虫歯の孔に入れるという過激な治療法も記されています。また、松やにををむし歯の孔につめる方法も推薦されていました。 お灸による治療法も記載されています。右の歯が痛む時には左足外側のくるぶしのやや上に、同じく左の歯 が痛むときには右足の同じ場所にお灸をすえるということ。ちなみに現代の鐵灸にこのツポは指定されていません。

この他、朝夕歯をコツコツたたいたり、食後に歯をすすぐことを推奨した虫歯の予防法も紹介されています。 このように昔の人々も歯痛には悩まされていました。幸い現代に生きる私たちは、より予防効果の高いはみがきなどを手にしています。 しかし、 これも使わなくては宝の持ちぐされ、心してお口の健康と元気に励みましょう。

参考文献
・・・文蟄春秋社刊横(まき)佐知子著
『日本の古代医術光源氏が医者にかかるとき』イメージ
   
     
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