むし歯菌の一種ですが、むし歯をつくるときに主役を演じるのが「ミュータンス菌」です。ミュータンス菌が多い人は、少ない人よりむし歯になる可能性が高くなります。ミュータンス菌はお砂糖をエサにしてプラークをつくり、強い酸を出します。キシリトールには、このミュータンス菌を弱らせる働きがあるのです。ちなみに、むし歯の進行に大きく関わっているむし歯菌をラクトバチラス菌といいます。
生まれたばかりの赤ちゃんの奥地にはミュータンス菌はいません。 乳歯が生え始めるころから3歳くらいまでに、おもに保育者であるお母さんのお口からうつると言われています。 お子さんのお口に住むミュータンス菌の量が少なければ、将来むし歯になる可能性をグッと減らせます。だからこそお母さんは、日ごろからお口の中をきれいにしてミュータンス菌を少なくする努力が必要です。
むし歯菌(ミュータンス菌)の感染ルートはたったひとつだけ。 人の口から口へというルートを通って感染していきます。中でも母親から乳幼児に感染するケースが多く、特に乳歯が生えてくる生後19ヶ月から31ヶ月の1年間に感染の危険が高まります。この時期を「感染の窓」と呼び、最も注意が必要とされています。 離乳食を与えるときに味や温度を確かめようと赤ちゃん用のスプーンで味見をしてしまったら要注意!お母さんの唾液に混じったむし歯菌が、スプーンを介して赤ちゃんの口にもうつってしまうのです。また、口移しで食べさせることはもちろん、愛情表現としてのキスも感染の理由としてあげられます。 感染の予防として、お母さんのむし歯菌の量を減らすことが重要です。 例えば、お母さんがキシリトールガムを食べることも、簡単で有効な予防法の一つです。 フィンランドのエバ・サーダリン先生の研究により、キシリトールの母子感染予防に対する効果が明らかになっています。 参考:http://www.hanoyobou.jp/ また、お母さん自身がお砂糖を減らし、歯と詰め物の間の隙間などむし歯菌の住み着きやすいところをなくす、ブラッシングを丁寧に行う、フッ素を使用する、歯科医院でPMTCをしてもらうなどの方法もあります。 ただ、むし歯菌の感染を心配するより、菌が増殖しないようなお口の環境を親子でつくることが大切です。あまり神経質にならず、スキンシップをより深めるようにしましょう。
参考文献:フッ化物・キシリトールクイックQ&ABOOK DHが知っておきたいキーワード「母子感染」より